2023-24シーズンで静岡ブルーレヴズを退団となりました伊東 力 選手からファンの皆様へメッセージが届きました。

改めまして、在籍期間中の多大なるご支援・ご声援誠にありがとうございました。

疲れました(笑)。

自分的にも、この歳までよくやれたなと思っています。高校では全国大会も行ったことなくて、大学でも2部リーグで、よくそんな選手を拾ってくれたなと感謝しています。ヤマハ発動機でも10年働かせていただいて、社会人としても選手としても物凄く成長できた12年間でした。自分にとってはかけがえのない会社で、クラブで、本当に感謝しかないです。

社業をしながらのラグビー生活は本当にがむしゃらでした。プロになってからのこの数年は恵まれてるなと感じることばかりで、このチームじゃなかったらプロ選手にはなれなかったと思います。環境に恵まれました。

デビュー戦、初めてベスト4を決めた試合、日本選手権優勝など、挙げたらたくさんありますが…苦しかった時を乗り越えたという意味で、去年の日本平でのダイナボアーズ戦ですかね、大雨の…入替戦に行くかどうかという試合。

いい時の試合というわけではなく、苦しくてもがいてた、その中で自分が出場して勝てた試合でした。2トライはみんなが繋いでくれたボールを最後置いただけですけど…

強いて言えば経験が生きたというか、若さや勢いではなくこれまでの経験で得たラグビー感で取れたのかな。

入団して数年は出られないこともあったし、当時試合や練習でやらかしたときは堀川さんに、僕の地元の「諫早に帰れ」とか言われたり(笑)、プレシーズンは試合に出られてもリーグ戦になるとベテランが帰ってきて試合に出られなくなり矢富さんに「春だけの漢」と呼ばれたり(笑)、そんな経験をしながら、心も身体も成長できたというか、あの時の言葉があったから今の自分があるなと感じていますね。

短い言葉で表すのは本当に難しくて。心の距離が近い。発動機ジュビロから応援してくれる方もブルーレヴズになってからの方も、なんというか…「ファン」とかじゃなくて、お世話になった人、仲の良い人たち、というイメージですね。試合に出てないことの方が最近は多くて、試合前にレヴニスタ広場でいろいろお話もしたし「ピッチの中のラグビー選手」ではない関わり方もできていたと思います。そのおかげで、試合に出られなくても頑張る原動力をいただけていました。応援してくださる皆様には本当にありがとうのキモチでいっぱいです。

急に引退、を伝える形になってしまいました。レヴフェスではたくさんお話ができると思いますが、最後皆様の前でプレーする姿を見せることはできなかったし、挨拶をする機会もなくここまできてしまったのは申し訳ないなと感じています。

とはいえ、12年間ここでラグビーができたのはファンの皆様はじめ僕に関わってくれた全ての方のおかげだと思っています。

本当に悔いなく、最後までやりきれたなというのが正直な気持ちです。

次のステージでも、ラグビーには関わっていけたらなと思っておりますので、またお会いしたときにはぜひ声をかけてください！

またお会いできるのを楽しみにしています。本当に、ありがとうございました！