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2021.10.10[SUN]

【マッチレポート】プレシーズンマッチ第3戦 クリタウォーターガッシュ昭島戦

【マッチレポート】プレシーズンマッチ第3戦 クリタウォーターガッシュ昭島戦

10月9日(土)、気温30℃近い快晴の空の下、静岡ブルーレヴズにとってのプレシーズンマッチ第3戦は、今季初めてのホーム大久保グラウンドにジャパンラグビー リーグワン、ディビジョン3所属のクリタウォーターガッシュ昭島(以下、WG昭島)を迎えての一戦となった。


10月2日(土)に行われた東芝ブレイブルーパス東京戦(以下、BL東京)では、レヴズスタイルへの新たなチャレンジがパフォーマンスに現れ始め、初勝利。今試合で3戦連続ゲームキャプテンを務めるNO8 庄司 拓馬は「FW、BK共に準備をしてきた、ゲインラインにフォーカスした縦へのアタックに対しチャレンジができた」と振り返る。

WG昭島戦に向けては「BL東芝戦での成功体験を活かし、規律あるプレー、そして全てのプレーにおいて精度をレベルアップさせること。またブレイクダウンと運動量で誰にも負けないことを意識する」と意気込んだ。


メンバーはBL東京戦から少し入れ替え、FW第1列は岡本 慎太郎、平川 隼也、土山 勇樹の入団3年目が揃って出場。司令塔SOにはステップとスピードが持ち味の清原 祥が入り、SH 吉沢 文洋とHB団を組む。

昨シーズンよりCTBに大抜擢の石塚 弘章、ベテランWTB 伊東 力、FBには中井 健人らがスターティングメンバー入りした他、昨年の怪我から復帰したばかりのLO 桑野 詠真が約1年ぶりにリザーブに名を連ねた布陣。


14:00、静岡ブルーレヴズのキックオフで試合が始まった。

まずはWG昭島が勢いよく自陣深くへと攻め込むが、CTB クリントン・スワートのパワフルなランニングですぐさまエリアを挽回、敵陣ゴール前へと攻め込んだ。

7分にゴール前5mラインアウトからモールを押し込み先制に成功。

WG昭島も反撃に出るが、FL 廣川 翔也の地を這うようなタックルが流れを変える。

その後、敵陣でのスクラムでプレッシャーを受ける場面もあったが、17分に再びゴール前5mでラインアウトのチャンス、BKへ展開しWTB 伊東がトライ。SO 清原のコンバージョンも決まり12-0。

さらに敵陣でのアタックの時間が続く中、22分にもゴール前ラインアウトから連続攻撃。SO 清原が左サイドを駆け抜けてトライ。


その後も、WG昭島のアタックをFL 廣川、NO8 庄司らの好タックルを連発しピンチを脱した。

続けて、FB 中井、FL マルジーン・イラウアの2トライを重ねた静岡ブルーレヴズが29-0のリードで前半を終えた。

WG昭島のキックオフで後半開始。

早々から静岡ブルーレヴズが猛攻。ラインアウトからゴール前へと迫り連続攻撃。2分にラックからLO 桑野、NO8 庄司と繋ぎ、最後はFL 廣川が抜け出してトライ。

SO清原のコンバージョンも決まり、後半を先制し、36-0。

続く6分にもラインアウトから粘り強く攻め、ゴール前ラックからSO 清原からパスを受けたWTB 矢富洋則が右隅に飛び込み41-0。

ここでHB団はSH 篭島 優輝、SO 岡﨑 航大へ交代。

その後WG昭島が自陣へと攻め込むが、堅い守りでミスを誘うとすぐさま敵陣へ。13分にも連続攻撃からLO 舟橋 諒将がトライ。SO 岡崎のコンバージョンも決まり48-0。更にリードを広げた。

その後もWG昭島のアタックに対しプレッシャーをかけ、チャンスを潰すとすかさず敵陣へ。

18分には自陣からWTB 矢富がラインブレイクし、CTB 石塚、SH 篭島と繋ぎトライ。FB 中井のコンバージョンも決まり、55-0。

直後には自陣でのターンオーバーからWTB キーガン・ファリアから、この日サポートプレーが光るSH 篭島と繋ぎ、そのまま走り切ってトライ。62-0。

さらに交代して入った若いメンバーたちが躍動。37分にはFB 奥村 翔のラインブレイクからSO 岡崎へと繋ぎトライを決め、67-0。

終了間際には、NO8 杉原 立樹のトライで74-0。


前後半で計12トライをあげた静岡ブルーレヴズは、WG昭島にゴールラインを割らせることなくノーサイドを迎えた。

ゲームキャプテンのNO8庄司は「アタックでゲインラインをきっていくプレーがしっかりできた。FWはオプションを使ったプレーも出すことができ、またチーム全体でどんな場面でもしっかり意思の疎通を図って試合ができた。1試合ごとに自分たちのやりたいことが、さらに上のレベルでも通用するという自信と実感を得た」と振り返った。


フィジカルで前に出るプレーが光ったLO 舟橋は「アタックで自分たちのチャレンジしている形で何度も取り切ることができ、スコアに表れていると思う。ノースコアに抑えられたこともよかったと思うが、スコアが開いたところで少し軽いプレーが出たところは次に改善したい。また前の試合からしっかりセットプレーも修正できてきた」と手応えを語った。


プレシーズンマッチの第1フェーズは間もなく最後の4戦目を迎えることになるが、敗戦から厳しいスタートをきったチームの表情は確実に変化をしている。

レヴズスタイルへの新たなチャレンジが少しずつ実を結び、それがスコアや勝利へと繋がり、自信を生み出しているからだ。自信は成長を促し、更なるチャレンジの扉を開く。

静岡ブルーレヴズのチャンピオンへの道は着実に前進している。次の試合で見せるチャレンジが今試合からまたもう一段階レベルアップしているように、今日からまたチーム全員でレヴズスタイルを磨いていく。