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2021.10.17[SUN]

【マッチレポート】プレシーズンマッチ第4戦 清水建設江東ブルーシャークス戦

【マッチレポート】プレシーズンマッチ第4戦 清水建設江東ブルーシャークス戦

10月16日(土)、予報通りに小雨は止み、蒸し暑さの残る中、静岡ブルーレヴズにとってプレシーズンマッチ第4戦目を迎えた。


会場は、先週に引き続いてホーム大久保グラウンド。ジャパンラグビー リーグワン ディビジョン3所属の清水建設江東ブルーシャークス(以下、江東BS)を迎えての一戦となった。


10月9日(土)に行われたクリタウォーターガッシュ昭島戦(以下、WG昭島)では、新しいレヴズスタイルへのチャレンジに手応えか。フォーカスしてきたアタックでは、チャンスを着実にスコアに結びつけ12トライ。またディフェンスではスコアを許さずWG昭島をシャットアウトした。


攻守の全てのプレーで精度上げていきたい今試合に向けてのメンバーは、FW第1列に河田和大、高部大志、土山勇樹。LOには約1年ぶりの復帰を果たしたばかり桑野詠真がゲームキャプテンを務める。第3列には、杉原力樹、山下憲太、司令塔SO 岡﨑航大ら、若手メンバーが初のスターティングメンバー入り。


ゲームキャプテンの桑野はプレシーズンの一区切りとなる試合に向けて「今取り組んでいるベーシックな部分である、アタックでもディフェンスでもシンプルに前に出ることにフォーカスし、どんな時間でもそれをやり続けること」とコメントしていた。

13:00、静岡ブルーレヴズのキックオフで試合が始まった。


開始からハイテンポの試合展開、最初に敵陣へと攻め込んだのは静岡ブルーレヴズ。4分にラインアウトモールから認定トライで先制。


1人を欠いた江東BSがすぐに自陣へと攻め込むが、全員でコネクトしたディフェンスでゲインラインを切らさず、人数の優位性も活かしてスクラムでペナルティを奪い、陣地を挽回した。


11分にはハーフウェイ付近ラインアウトからFW、BKが一体となった連続攻撃。ラックからSH 篭島優輝、SO 岡崎航大、CTB 和田源太と繋ぎ、WTB 矢富洋則がディフェンスを巧みに交わして一気にトライ。FB 中井健人のコンバージョンも決まり14-0。

15分には、敵陣ゴール前ラインアウトからモールを一気に押し込み、HO 高部がトライ。19-0とリードを広げた。


激しいボールの争奪戦が続く中、28分にペナルティからのクイックスタートで江東BSに最初のトライを許し、19-7。

さらに34分にもハーフウェイ付近でのターンオーバーからの連続攻撃で追加点を許し19-14。


直後の36分、ハイパントの攻防からチャンスを得ると、SH 篭島からパスをもらったFB 中井が力強いハンドオフでラインブレイク。ゴール前でFL 山下へオフロードパスを繋いでトライ。FB 中井のコンバージョンもきまり26-14で前半を終えた。


江東BSのキックオフで後半開始。

早々に敵陣深くへ攻め込んだ静岡ブルーレヴズだが、スコアには繋がらず、今度は江東BSが連続攻撃でみるみる自陣へ。9分にスクラムでのペナルティからクイックスタートし先制。26-21。


その後、流れを引き寄せたい敵陣でのスクラムで、真っ向勝負を何度も繰り返した。

19分に猛プッシュから左へ展開、SO 岡﨑が持ち込みトライ。31-21とし再びリードを広げた。


すると、今度は江東BSが反撃、自陣でディフェンスの時間が続く。

27分にスクラムからの連続攻撃で江東BSが追加点。31-28。


その後敵陣で再三攻めるが、スコアならず。終了間際に自陣へ攻め込んだ江東BSにトライを許し、31-35でノーサイドを迎えた。

「前半20分までは一人一人が今、取り組んでいることを遂行できたが、その後ブレイクダウンまわりで相手の勢いに押された。着実に成長している部分もあるので、この結果を若い選手には成長の糧にしてほしい。」と堀川監督。


今日でプレシーズンの1つのフェーズが区切りとなる。

静岡ブルーレヴズにとって江東BS戦での敗戦の結果には満足しないものの、ここまで4試合で得た確かな手応えと課題をチーム全員で同じベクトルで受け止めたい。


束の間のブレイクを挟み、いよいよリーグワン開幕に向けプレシーズンも終盤へと差し掛かかる。

ヤマハスタイルからレヴズスタイルへの変革も最終段階へと入っていく。


残された時間の中で、単なる変化、単なるチャレンジでなく、「継承と挑戦」。そこにある二つの強みをグラウンド内外で最大限に発揮し、最強のレヴズスタイルを創り上げていきたい。